○彼岸へ○「向こうまで頼めるか?」
○四十八茶百鼠○ 海老茶 紫紺 水浅葱 鴇 鶸 翡翠 京紫
○けずりひ○ 武骨な機械のハンドルをまわし、硝子の器へ氷をつもらせる。はらはらと落ちる様が
○月見の酒○ 酒を土産におとずれた家の主はあいにくの不在。
○最新映画情報○ 惑星全土を巻きこんだ大戦によって陸地の9割が砂漠化した世界。
○かえる日○ ゲコ丸はいつも南の砂浜で日向ぼっこをしてる。
○ぼくの魔法○ ぼくは魔法が使える。
○別れの夜○「ほんま勘弁してぇや」
○天恵○ この世には、武器も呪術も使わず魔を祓う者がいるという
○わすれもの○ はりきる母さんを筆頭に、今日は朝から大掃除。
○ポートレイト○ クライアントは老舗の4代目。スリーピースで莞爾とほほえむ姿には、変な気負いも
○まよなか男爵○ まよなか男爵
○オトムシ○ この半年でやけに背が伸びた幼なじみは、今日も気だるそうに数メートル先を歩いて
○オボンのバサシ○「ゴセンゾサマは馬で来て、牛で帰る」
○松葉簪伊達兵庫○「ようやく金の目処がついたよ」
○雨に待つ○「うわ雨かよ、傘もってきてねーし」
○恋の香○ ある朝、教室に入るとハッカのような甘い香り。
○緋牡丹○「兄さま、兄さま!」 悲痛な声に目を覚ます。