モジモノノ

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中田中まとめ 2014年4月

4月1日
中田「俺、来週転校するんだ」

田中「そうか」
中田「なーんてうっそー、今日はエイプリルフールー」
田中「……」
中田「あ、怒った?」
田中「中田、じつは俺、心臓に影が見つかってな、今度入院することになった」
中田「ええっ!? マジで!!」
田中「もちろん嘘だ」
中田「……」


4月2日
中田「ぜってーチキンライス」
田中「バターライスだ」
中田「ケチャップだから卵にあうんだって!」
田中「バターのうまみをお前は知らない」
中田「なにを~!」
田中「なら、試してみるか?」
*放課後*
中田「…う、このオムライスも美味い」
田中「すまん、チキンライスを侮ってた」


4月3日
田中「どこも桜が満開だ」
中田「きれーだなー」
田中「…桜を見ると思いだす」
中田「死体が埋まってるって?」
田中「いや、『大神』の大神おろし」
中田「ああ! アマ公!」
田中「あれを最初に見たときの衝撃は忘れられん」
中田「キレーだったもんなー」

 

4月3日
中田「桜の下に花が丸ごと落ちてたけど、あれ超常現象?」
田中「丸ごと?」 中田「そ。花ごと」
田中「それ、たぶん小鳥が花の蜜を吸って千切ったあとだ」
中田「鳥そんなことすんの!?」
田中「おやつ感覚なんだろう」
中田「おやつ」
田中「…だからって試すなよ」
中田「し、しねえって」


4月4日
田中「あんぱんの日だ」
中田「俺クリームパンのが好き」
田中「ジャムパンは?」
中田「苺のツブツブいいよな!」
田中「カレーパン」
中田「あの衣のサクサク好きー」
田中「あんこが嫌いなのか」
中田「あんドーナツ好きだぞ?」
田中「線引きの基準がわからん」

 

4月5日
中田「うう、ねみー」
田中「春眠暁を覚えずだな」
中田「なんかー寝ても寝ても全然寝たりない感じでさー」
田中「ふむ、妊娠中もそんな感じだと聞くな」
中田「へー」
田中「で、誰の子だ?」
中田「……ぐぅ」


4月6日
田中「1909年、アメリカ海軍の軍人が北極点に到達した日だ」
中田「北極ってーと、ペンギンのいる方だな」
田中「それは南極だ」
中田「えっ!? じゃあ大陸のほう」
田中「それも南極だな」
中田「〜〜なら北極にはなにがいんのっ!」
田中「ホッキョクグマ
中田「…あ」


4月7日
中田「前に言ってた『マツゲのチリ』の類語見つけたぞ」
田中「ほう?」
中田「聞いておどろけ! 『マブタのハハ』だっ!」
田中「…まさかお前から番場の忠太郎を聞くとは思わなかった」
中田「へ? なに田中知ってんの?」
田中「知らいでか」


4月8日
中田「今日はカンブツエ!」
田中「というわけで甘茶だ」
中田「甘い?」
田中「飲むか?」
中田「おう♪」
田中「どうだ?」
中田「なんか…微妙?」
田中「物足りんように感じるその甘さが、昔は貴重だったそうだ」
中田「…もしかして、今の俺らって贅沢なのかな」
田中「かもしれんな」


4月9日
中田「しゃっくり、しっとり、しょんぼり、しっくり…」
田中「なにごとだ?」
中田「こう、コテで壁に塗るやつってなんだっけ?」
田中「…漆喰か?」
中田「そう、それ!」
田中「というわけで今日は左官の日だ」


4月10日
田中「瀬戸大橋開通記念日だ」
中田「へー」
田中「開通は1988年だと」
中田「なあなあ」
田中「なんだ?」
中田「瀬戸大橋って、うずしおの有名なとこだよなっ!」
田中「…そっちは大鳴門橋だ」


4月11日
中田「うたた寝の『うたた』ってさ、どんな意味なんだろーな」
田中「…」
中田「あったかくって、うたた寝するのにちょうどイイ温度のことだと思うんだ、俺」
田中「…かもな(正しくは『転た』だが)」


4月12日
中田「公園とかによくある白くて細長いワサワサした花な」
田中「ユキヤナギか?」
中田「あれって、風に揺れてるとイソギンチャクに似てるよな」
田中「まあ、似てなくもないな」
中田「だろ? だからこの際ユキギンチャクって呼ばね?」
田中「逆に言いにくくなったぞ」


4月13日
中田「田中って怖いモンあんの?」
田中「怖いもの?」
中田「ホラー映画見ても平気な顔してるしさ」
田中「ふむ…姉だな」
中田「おねーさん?」
田中「凶暴すぎて太刀打ちできん」
中田「そんなに?」
田中「仕事でイラついたからとプロレス技かけられるこっちの身にもなれ」
中田「うわぁ」


4月14日
田中「……」
中田「……」
田中「………」
中田「………ぅ」
田中「…………」
中田「………~ぷはっ」
田中「…お前の負け」
中田「息とめるだけなのに、なんで勝てねーかな」
田中「企業秘密だ」


4月15日
中田「あれなんだっけ?」
田中「あれ?」
中田「ほら、ボールに入れた生地ちゃっちゃか混ぜるやつ」
田中「??」
中田「ええと… あ! 『泡立てあわあわ』!」
田中「…泡立て器な」
中田「それだ!」


4月16日
中田「リノリウムアクアリウム、ヘリウム~?」
田中「なに唸ってる」
中田「どーしても出てこない、これなんだっけ?」
田中「どれ」
中田「このNaClってやつ」
田中「…塩化ナトリウムだ」
中田「あ!」


4月17日
中田「あれ髪切った?」
田中「ああ」
中田「なでさせて!」
田中「たまには撫でられる身にもなれ」
中田「……」
田中「中田?」
中田「ごめん、きづかなくて…今度俺の頭なでていいから!」
田中「…(なにかが違う)」


4月18日
田中「ズボンの裾ほつけてるぞ」
中田「あ、ホントだ」
田中「糸ひっぱるなよ」
中田「わかってるって、つまむだけつまむだ…あれ、つかめねー」
(くいっ)
中田「あっ、あっあ~~っ!」
(だいぶほどけた糸)
中田「……」
田中「(ため息)じっとしてろ、糸切るから」


4月19日
中田「今日、田中ンち行っていい?」
田中「どうした?」
中田「…い、言わないでもわかるだろ」
田中「かまわんぞ、家の連中もいないし」
中田「マジ!?」
*放課後*
中田「お〜ノリタマ、元気だったか?」
田中「猫に会いたいなら素直にそう言え」
中田「だって、ハズいじゃん」


4月20日
中田「てーしん、ってナニ?」
田中「逓信? 郵便のことだ」
中田「ふうん。今日はてーしん記念日で飛脚からてーしんにかわったんだって」
田中「中田、飛脚って理解してるか?」
中田「あれだろ、トラックに描かれたヤツのアカフン触ると幸せになるとか」
田中「…また懐かしいネタを」


4月21日
田中「妹が羨ましいという奴に、そうでもないと返すと『そんなことないだろ』とからかわれ、逆に妹の可愛さを力説すると『うわ、シスコンw』と笑われる」
中田「あーわかる、それ」
※妹あるある


4月21日
中田「前は『お兄ちゃん』だったのに、最近『アニキ』になった」
中田「ことあるごとにウザイ・邪魔って言われる」
中田「原稿手伝っても、ありがとうって言われたことない」
田中「今いくつだ?」
中田「中3…俺、兄貴としての威厳がほしい」
田中「大変だな、お前も」
(1/2)


4月22日
中田「田中ンとこは?」
田中「小5。年離れてるからまだ懐いてくれてる」
中田「そのうち『アニキ』って呼ばれて邪魔者扱いされるぞ」
田中「くさるな。どこぞの親父かお前は。ちなみに姉には『チビ』と言われて事あるごとに貶されてるが?」
中田「俺が悪かったです!」
(2/2)


4月23日
中田「サイン・コサイン…」
田中「タンジェント
中田「そーなんだけど、なんかこう『○○サイン』がつくほうがゴロよくね?」
田中「ふむ」
中田「いっこ案はあるんだけどさ」
田中「ほう。奇遇だな、俺も今思いついた」
中田「じゃあ、いっせーのーで」
「「ブイサイン」」


4月24日
田中「また背が伸びたんじゃないか?」
中田「お、わかるー? 2センチアップ~♪」
田中「…中田、ちょっとかがめ」
中田「? うわっ!」
田中「ちぢめちぢめちぢめ」
中田「怖い怖い田中怖いっ! 頭押さえてもちぢまないからっ!!」
田中「健康診断なんてきらいだ」


4月25日
中田「この容器の裏あるPPってなに?」
田中「ポリプロピレンか?」
中田「 …なんかどっかで似たことば聞いたよーな」
田中「?」
中田「あ、あれだ! 『いそぷろぴるあんちぴりん』」
田中「半濁音多いとこしか似てないぞ」
中田「そうかー?」


4月26日
中田「なあ、呪いの何とかって本当にあんのかな」
田中「呪いの釣り針はあるぞ」
中田「なにそれ」
田中「貧鉤(まじち)といってな、持ち主が貧しくなるように呪いがかかってる」
中田「…それ今のはなし?」
田中「いや『古事記』だ」
中田「なんだーおどかすなよー」


4月27日
中田「マッチ擦ったときのにおい」
田中「雨上がりの地面のにおい」
中田「それ変だってー」
田中「お前こそ変だ」
中田「……」
田中「……」
※ちょっと好きな妙なもの


4月28日
中田「いとこンちで小銭入ってるでっかいビン見つけてさ」
田中「瓶貯金だな」
中田「あのビンどこで売ってるかな」
田中「古道具屋にありそうだが」
中田「いつか見つけたら絶対買うんだ!」
田中「えらくご執心だな」
中田「で、ゼリービーンズめい一杯入れる!」
田中「…え?」


4月29日
田中「残り5分を切りました、中田さん今日の意気込みを」
中田「うしろのドアが開いてて、いいライン取りができそうです」
田中「成果を期待してます」
中田「全力を尽くします」
キーンコーンカーンコーン
中田「よっしゃ!」
そして中田は購買部をめざし風のように駆けていった。


4月30日
田中「図書館記念日だ」
中田「本は大事にな!」
田中「昭和25年に図書館法が公布されたことにちなむ」
中田「落書きなんてしちゃだめだぞ!」
田中「公共のものだからな」
中田「破くなんてもってのほかだ! あと…返却期限は守ろうな!」
田中「よくいえました」